就任ご挨拶

就任ご挨拶

 皆様、こんにちは。この度、認定こども園帯広大谷短期大学附属音更大谷幼稚園の園長職を仰せつかりました嶋﨑隆則と申します。本園で学び、元気に育つ大勢の子どもたちの成長のスピードには遠く及びませんが、私自身も着実に歩みを進め、皆様の信頼に応えられるよう努力を重ねてまいりますので、この1年間、どうぞよろしくお願いいたします。

 「ののさま」のみ教えを根幹に教育・保育事業を実施する当幼稚園では、教職員が一丸となって保護者の皆様とともに、かけがえのないお一人おひとりの子どもたちの健やかな発達に向け、寄り添いつつ、様々な体験を重ねるなかで、「ともに生きる」ことの大切さなどを育んでまいります。また、保護者や地域の皆様との連携を深めながら、地域に開かれ、地域になくてはならない幼稚園づくりに努めてまいります。

 昨年来、新型コロナウィルス感染拡大防止対策のため、これまで行ってきた多くの行事や事業を縮減し、幼稚園の内外で頑張っているお子様たちの姿を見る機会が失われるなど、残念なことではありますが、保護者の皆様との繋がりが見えにくくなったものと思われます。しかし、ピンチはチャンスです。こうした環境変化をしっかりと受け止め、ウイズ・コロナのもと、行事の原点を見据えながら内容に工夫を重ねつつ、皆様とともに実りある改善を図ることができたなら、とても嬉しく思います。

 ところで、私自身は昭和30年代中頃、当幼稚園の前身となる帯広大谷幼稚園で2年間お世話になった同窓の徒でもあります。今、当幼稚園に通われている子どもたちと同様に、お念珠を手に「ののさま」に合掌したことや、帰りの時間にいただく「肝油ドロップ」を楽しみにしていたことを思い起こします。また、当時も通園バスがありましたが、園舎の近くに自宅がありましたので、通園バスに乗ることが叶わず、ほんの少しだけバスに乗せていただくなど先生方にご迷惑をお掛けしたことも思い出しつつ、改めて帯広大谷学園とのご縁を感じるところです。

 齢を重ねて60有余年になりますが、いつの時代も子どもたちが明るい表情で楽しそうに話している光景は、周りの方々を優しい笑顔にし、潤いのある豊かな生活に繋がるものと確信しています。また、子どもの発達のありようはそれぞれ異なりますので、時には他のお子様と較べることも必要なことですが、ゆっくりと焦ることなく、出来なかったことが出来るようになったことを一緒に喜び、ともに子どもたちの成長を心からお祝いできたらと思います。

 当幼稚園もまだまだ成長過程にあります。至らない点も多々あるかと思いますので、皆様から様々な観点でご意見などをお寄せいただければ幸いです。